診療についての考え



診療は、おもに精神療法と薬物療法を行ないます。



精神療法では、
患者さんの問題となっている症状について話をうかがい、
心と身体の状態を改善するための対話をします。
患者さんにより症状はさまざまですから短期間によくなる方から
長期間治療をうけてもなかなかよくならない方までいます。



薬物療法は、
薬の作用・効果によって症状を改善することを目的とします。
多くの場合、精神療法と薬物療法を組合せた治療をおこないます。







人が心の問題・心の病で滞ったとき、
自分自身の心の状態をみつめて、
改善していこうとする気持ちや感覚が
生まれてくるのがよいと思います。
しかし、人のまわりには
自分の思いどうりにならない困難が多くあって、
悩んだり、体調を崩したりします。
社会生活の中でこのことは、
むかしもいまも特別なことではなく、
どの人にも起こり得ることです。



治療者の役割は、
患者さんが心と身体の状態を改善するための
サポーターと考えています。
治療者が、一方的に人の心を治すことはできません。
 
人が自分自身の心の流れを直すのを少しばかり
手伝うことができればと考えています。